彼は、首の右側がいつも凝っていて右を向く時に少しだけ痛いのと、慢性的な腰痛(左側)が気になっていました。
左の写真に見られるように、彼の立ち姿はまるでクロワッサンが、ピサの斜塔のように傾いています。
その原因は、彼の体感の中で、左足全体の存在感が欠けていたことでした。まるで義足か何かのように、彼の体の下にぶら下がっている左の足が、生かされていませんでした。
1回のセッションで、彼は、自分の左の足の存在を思い出したのです!「灯台下暗し」とは、良く言ったものです。自分の真下にある自分の左足の存在にアウェアネスがなかったことで、彼の人生は不必要な苦労を強いられてきました。
彼は、気付かないまま放置されてきた悪い姿勢癖による曲がった状態を、「真っすぐ」なのだと思い込んでいました。彼の人間としての基本行動(立つ、座る、歩く、会話する、食べる、呼吸するなど)の全てが、この曲がった姿勢を元に行われていたのです。
これから数回のセッションを経て、彼の「人となり」を完全にシフトしていく必要があるでしょう。でも、体の使い方を正しく認識し学びなおすことで、彼の人生は確実に、もっとずっと楽になっていきます。
まとめ:
もし、あたなが自分の体の隅々まで感じ取れずにいたとしたら、それは自分の生まれ持った能力を知らないことになります。また、あなたの中に存在するのに、有効利用されていない部分は、体、心、魂の健康に問題を起こすようになっていきます。長い間使われない部分は、循環不良になりますので、頭と体、内臓と骨格などの、エネルギーのバランスも悪くなっていってしまいます。
正しい姿勢バランスをインプルーヴすることは、人生をインプルーヴすることになるのです。