体内に潜む寄生虫の安全で効果的な駆除方法

愛しい里子たちを育てる中でとても楽しくやりがいを感じるのは、多くの子どもが食生活を見直すことで短期間に健康を取り戻していく姿を見た瞬間です。私たちのこの素晴らしい生活の様子はこちらの記事にまとめています。ぜひお読みください。

子どもの健康に関する話題の中で、あまり議論されることがなく、むしろ表立って話すのがはばかられると考えられている話題があります。それは寄生虫に関する話題です。しかし我が家では隠さずに話します。知識を持っていると分かれば、その知識を使うべき状況を知らんぷりするわけにはいかなくなりますから。

また実際、寄生虫が原因で生じる病気を患った里子たちを回復させるために、寄生虫の徹底駆除が必要になることもこれまで多くありました。

とても気分が悪くなる話題ですから、誰もが(医師でさえも)体内に潜む寄生虫について語りたがらないのはよく分かります。でももっとオープンに話す必要があるはずです。だって誰でも持っているものですから。

それに医師である私の友人たちによれば、寄生虫を患者さんの身体から発見する機会が日に日に増えているそうなんです。

一体、どうしてでしょうか。

食事が原因でしょうか?加工食品や遺伝子組換え食品のせいでしょうか?それとも、環境毒素や薬、もしくは11歳になるまでに最低68種もうたれるという予防接種のような、我々の免疫機能を弱めるもののせいでしょうか。

おそらくどれも原因になりえるでしょう。

専門誌「ロンドン婦人科/産婦人科プレス」によれば、子どもの突然の下痢は大概、ウィルスやバクテリアなどの病原体の腸内感染が原因であるとのこと。これは誰にでも起こりうることですが、その多くは5歳以下の子どもに発生するとのことです。

考えてみてください。地面に最も近づいて、なんでも口に入れてしまうのは誰でしょうか。5歳以下の子どもですよね。

つまり私たち大人の場合は、いかにきちんと食べて生活しているかが問題だということです。

寄生虫を排除できるほどに強い免疫を我々が築いているか。はたまた、寄生虫が簡単に根をはって住みつけるほど有毒な環境を体内に作ってしまっているか。そこが問題なのです。

ただありがたいことに、全ての寄生虫が悪いわけではありません。人間に都合のいい寄生虫もいます。病原体から腸を守ってくれるバクテリアや菌がいるのと同様です。

とても悪い寄生虫もいますが、十分に対処可能なので慌てなくて大丈夫です。まずはどのくらい悪いか、私のこれまでの経験を紹介しましょう。

寄生虫が引き起こす症状は計り知れません。例えば、大量の砂糖を欲する異常なまでの食欲、絶え間ない空腹感、頭痛、土や洗濯洗剤、排泄物や鼻糞などを食べたいという欲求(線虫が原因)、発作、腹部の痙攣、頭皮の痛み(シラミは寄生虫の1つ)など。

蟯虫(ギョウチュウ)が原因でお尻がチクチクするという子どももいました。ある子に至っては、便器の中の排泄物に目で見て分かるほど大きな寄生虫がいたこともあります。

そんなことも起きるのかと皆さんを脅かしたいわけではありません。寄生虫に注意を払っていただき、(有害な副作用のない)予防策と治療法、そして自然食を通じて、ご家族を健康にしてもらいたいだけなのです。

我が家で実践している寄生虫の予防策を紹介します

  1. 手洗い。食前と学校からの帰宅時は特に徹底
  2. トイレと浴室の清潔な利用
  3. 子どもの教育(「手を洗いなさい」と毎日繰り返し伝えています)
  4. 室内とキッチンの清掃(完璧を期す必要はありません)
  5. レモンを絞った水、もしくは、レモンオイルを1滴加えた水に5分間、食材を浸して洗う
  6. 食前・食後のお祈り

何から始めても構いませんが、オンラインで寄生虫の動画を見るのだけは止めましょう。つい見てしまった私たちは、くねくね動きながら威嚇してくる生き物の悪夢にうなされました。皆さんはそんなことよりも、家族の健康維持に前向きに取り組み、この気持ちの悪い生き物を極力避けられるように努めましょう。

私たちは日々、寄生虫を取り込み、そして排出しています。このことを認識した上で、悪い寄生虫やその他病原体を体内に取り込まないことを目指しましょう。

寄生虫駆除の歴史

寄生虫を駆除する習慣は近代以前のどの時期にもあったようです。牧草牛を育てている畜産業者では、寄生虫駆除に効果的なハーブや植物を牛に食べさせてすらいたようです。

いまの時代、この基本的な慣習が忘れ去られています。発展途上国に住む人々の体内に寄生虫がいることを私たちは知っています。また、私たちが食べる動物の体内も寄生虫がいることも私たちは知っています。それなのになぜか、工業化の進んだ社会に住む私たちの身体には、寄生虫がいないとついつい思いがちです。

私が昔ながらの寄生虫駆除方法を家族にいろいろ聞いてみたところ、曾祖父から受け継いだ知恵を祖父が私の父に伝えてくれていました。それは下記のような内容です。皆さんの祖先もこんなことをしていたのではないでしょうか?

「当時は学校が始まる3日前ごろになると全生徒がひまし油を摂ったものだ。すると数時間以内に排泄が始まり、これを2~3日間続けたものです。」

まさにテレビドラマ「大草原の小さな家」のようですよね!50~100年前の人々や社会は今よりもずっと身体や地球とつながっていたのです。

私たちの腸は細菌で埋め尽くされています。これはすごいことです。そして食べ物を消化するためには、大量のいい腸内細菌が必要です。欲しいのはいい細菌であり、悪い細菌はいりません。寄生虫も同様です。

以下に、悪い寄生虫を駆除するのに簡単かつ効果的で、しかも自然な方法を紹介します。寄生虫を駆除するのに祖父たちは有毒物質や化学物質を使いませんでした。私たちだって、そんなものを使う必要はないんです。

腸に住みつく寄生虫の効果的な駆除方法

*留意事項

下記には賛否両論ある方法も含まれます。でも実際に効果は出ているのです。

  1. オーガニックかつ牧草で育った動物の骨で作るボーン・ブロス。骨髄やその脂肪分は寄生虫駆除に優れています。
  2. とにもかくにも発酵食品。いい細菌を腸に取り込んで、病原体や寄生虫を退治してもらいましょう。
  3. グリーン・ジュース。ほうれん草やニンニク、りんごなどから作ります。固形食を完全にやめるか、もしくは減らして、このジュースを1日1~2回、ご飯代わりに飲んでください。寄生虫が餓死するか、排出されます。
  4. 食用可能な珪藻土。賛否両論あるようですが、私たちには効果がありました。テーブル・スプーン1杯の珪藻土に2オンスの水を加えます。珪藻土がコップの下に溜まってしまうので水を加えたらすぐに飲みましょう。
  5. ひまし油。珪藻土の効果をさらに引き出したい場合はテーブル・スプーン1杯のひまし油を珪藻土に混ぜます。すると数時間以内には完全に排泄が完了するでしょう。
  6. ハーブのカプセルまたは抽出液。私たちはヨモギ、黒クルミの殻、クローブを使っています。数年前、この方法を推奨しているドイツの記事に出会いました。いまではインターネット上の至る所で紹介されています。これは数か月も続けるような方法ではありません(妊娠中や授乳中も控えてください)。我が家では、週に1回、もしくは、3日間連続で月に1回(満月の時期)であれば効果的に使えています。このハーブの組み合わせは、卵も含めたすべての成長段階の寄生虫に効果を発揮します。
  7. 抗寄生虫エッセンシャル・オイル(体内にすぐ取り込まれるように、揮発性の高い状態に凝縮されたハーブや植物)。シナモン、ペパーミント、クローブ、レモン、ブラシノキ、オレガノ、ローマンカモミール、タイム
  8. 浣腸。最も早く腸をきれいにしてくれる方法です。完全無菌状態にはなりませんが、腸をきれいさっぱり掃除してくれます。私たちもときどき浣腸を使用します。浣腸についてはこれまで非常に多くの質問をいただきました。その内容はこの簡単ガイドにまとめてあります。このガイドに一つ補足です。私たちは腸洗浄の専門家の助けを定期的に借りています。専門家による腸洗浄は非常に効果的です。ただし健康な腸内環境を維持するために、前述したガイド内の最初の3ステップだけは必ず実践するようにしてください。

*注意事項

上記1-3以外を実践する場合はミネラルとアミノ酸のサプリメントを摂ってください。毒素とともに失われる栄養素を補うためにとても大切なことです。身体が弱っていると、ミネラル不足が原因で発作や脱水症状に見舞われることがあります。

月1回のクレンジング、それも不思議なことに満月の時期はとても効果的です。ぜひ試してその効果を感じみてください。

自然な寄生虫駆除に関する補足

最後に一つだけ補足です。ときおり、とても頑固な寄生虫が消化器官に居座り、自然な寄生虫駆除方法ですら効果が出ないことがあります。特に長期に渡って居座っている寄生虫の場合にこの傾向があります。このような場合は躊躇せずに自然治癒の専門家に相談し、適切かつ早期に解決できる方法を処方してもらってください。

皆さんと皆さんのご家族の体内にいるいい虫が悪い虫を抑え込んで、皆さんが健康になり、そして温かい家庭を必要としている子ども達をも助けられるようになることを願っています。

参考文献

英国国立医療技術評価機構発行ガイドライン第84番

文献「人間の腸内における線虫感染:新たな対処法は必要か?」

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原文筆者紹介:メンディ・リー

栄養療法師であり、 を運営するメンディ・リー。目指しているのは皆さんと皆さんの家族の健康。妻として、そして素晴らしい子ども達の母・里親・養母として、皆さんがよく食べ、よく生き、健康で安心して暮らせるように手助けしたいと願っています。

出典: ヘルシー・ホーム・エコノミスト

原文筆者: メンディ・リー