食糧難と埼玉県での鳥インフルエンザ問題

11月30日にアメブロに投稿した記事をここにシェアします。ホームページ用に手直ししています。ご承知おきください。

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見たのはテレビでのニュースですが、未だご存じない方のために、下記のリンクを張っておきますね。

埼玉県で鳥インフルエンザ確認 4万5000羽殺処分 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

「埼玉県は30日、同県毛呂山町の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したと発表した。今季全国で3例目。県は同日午前、飼育する約4万5000羽の殺処分を始めた。」

4万5000羽ですよ! 一人丸ごと、一食分は召し上がらないと思いますが、それにしても4万5000食分以上が廃棄されるという事です。現日本の食糧高騰、つまりすでに始まっている食糧難に追い打ちをかけることになりますよね。

この記事には、理不尽な箇所が幾つかあります。

先ず、鳥インフルエンザの発生(これが本当に、今回の殺処分の理由ならですが。)原因は、鶏の自然な生態系を支えない飼育の仕方が問題です。もし、鶏の自然な生態系を支える飼育(ベストは放牧ですが、)がなされているなら、鶏の免疫力は高い免疫を蓄えていますので、鳥インフルエンザにかかったりしません。それは、人間も同じで、人間の生態系にあった生活をしていれば病気にならないのと同じなんです。

つまり、この養鶏場で鳥インフルエンザを発生させたのは、養鶏場の責任です。それなのに、何故?「大野元裕知事は「迅速な初動対応で封じ込めながら、養鶏農家が経営を継続するための支援にも力を入れていく」と話したのでしょうか?

何故?税金を使って「養鶏農家が経営を継続するための支援にも力を入れていく」んでしょうか? 責任の追及の仕方が、間違っていませんか?

ここで、鳥インフルエンザが発生する原因をみてみましょう。インフルエンザは、そういう名前のウイルスによって罹患することとされています。でも、今回のコロコロ騒動で学ばれた方も多くいらっしゃると思いますが、例えそうであっても、ご本人の免疫力が下がっていなければ、かかる理由がないのです。故意に毒をもったりしなければ。基本、動物は自分で毒だしできる機能が付いています。毒、この場合はウイルスが人工操作されていなければ、簡単に体外に排出されます。人工操作された、人間の消化機能で分解できないような化学物質だった場合は、別です。その場合でも、それぞれの物質によって異なりますが、それでも排出させる方法があるのです。

植物は、基本、一旦侵入してきた毒を自然に排泄する機能がありません。でも、私たち人間も動物なので、私たち自身の毒だし機能が健全であれば、野菜にくっついて侵入してきた毒を、体外に排出することが出来るのです。

また、免疫が健全に機能していれば、そう簡単に死んだりしませんし、病気になったとしても回復を見込めるわけです。健康の仕組みって、結構シンプルなんですよねえ。

ただ、免疫システムの構築が完了していない子供たちの場合は、別です。

子供たちが毒の影響を受けやすいのは、彼らの免疫システム自体が発達途中だからです。発達途中の免疫力は、トレーニング中の兵士たちのようなもので、未だ、戦い方を知らない準備中の状態という事です。つまり、子供の場合は、そういうことなんです。

ですから、親が免疫システムの役割をしなければなりません。

鶏も人間も含めて、全ての動物が、基本、似たような免疫システムを持っています。ですでの、免疫システムがしっかりしているならば、病気にはなりません!野生の生態系を見ても、死ぬのは別の生き物に食われる場合だけですよね。まあ、食べ物や水不足、栄養不良で病気になると、人目につかない所へ隠れて静かにこの世を去るのが自然なので、目立たないだけという事もありますが。それにしても、動物がウイルスなどに罹患する時は、栄養失調で免疫力が低下している時だけです。

この鶏たちの免疫力が低下している原因は、抗生物質やホルモンを与えたりして鶏たちの免疫システムを狂わせているからです。分かりますか?

それから、人間の免疫システム(その90%が消化力)が完全であった場合、鶏にくっついてくるインフルエンザ・ウイルスが、人間の消化壁を越えて血中に侵入できるだろうか?という問題があります。

人間の口から肛門までの消化管の内側は、その健全性が維持されていれば、隙間なくビッチリ腸内細菌叢が、まるでペンキを塗ったような状態になっているのです。そして、この腸内細菌叢がウイルスや病原菌の細胞膜を溶かしてしまうインターフェロン、リゾチーム、界面活性物質などを含む抗生物質様の物質や揮発性のカビ防止物質、抗ウイルス性物質を生産して病原菌の侵略を防いでくれるのです。

例えば、マグロの食べ過ぎで血中の水銀の量があがるという話ですが、そんな沢山の水銀がマグロに含まれていたら、そのマグロはフィッシャーマンに捕まる以前に死んで、海の藻屑とかしていますよ。例え、もし、マグロがかろうじて生き残ることのできる程度の水銀が体内に残っていたとして、それが徐々に、私たちの体内に蓄積するか?という心配もあるでしょう。でも、もう一度書きますが、自分の免疫機能が健全に機能していて、免疫力が健全な高さであれば、一回ごとに私たちの身体を素通りしていくことでしょう。

問題は、第一に私たち自信の免疫力が健全であるか否か? そして第2に食料としての鶏たちの免疫力が健全であるか否か?という事が問題だと思います。

それから、もう一つこの事件で理不尽だなあと私が思うのは、これ、

「周辺農場については同月25日まで、発生地の3キロ圏内の7つの農場には移動制限、10キロ圏内の47農場には搬出制限をかける方針だ。」

この問題を起こした養鶏場は、今回の事件の目的にとっても都合の良い場所にあったのではないではないか?という事です。

一つ倒せば、7つ付いてくる。全部で8つの養鶏場を潰すことが出来る。

ここで、最近、心配されている食料危機問題との関連ですが、これが食料危機の原因なわけで、食糧危機自体を防止するなら食料の生産の仕方を自然に戻すことが先決です。

自然というのは、全体で一つのバランスを担っています。このバランスの仕組みの要が、自然全体の免疫システムだと思います。例えば、自然淘汰ですが、もし、ある種の生命体だけが、自然の調和を乱して増加しすぎた場合、自然に淘汰されていきます。ですので、誰かが無理強いする必要は全くありません。昨今の食糧難の問題は、言ってみれば人災です。

化学肥料や害虫駆除剤、除草剤、ライブストックであれば、それぞれの動物の本来の生態系を全く無視した、欲張り者たちの無知が原因ですから。

それにしても、今私たちが草の根的にできる事は、自分の免疫システムのほころびを治し、免疫力を高めておくことです。

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この記事の元になったブログ記事は、こちらー>食糧難と埼玉県での鳥インフルエンザ問題 | 愛の学校「地球」で学ぶ事 (ameblo.jp)