慢性的倦怠感を治す-フランチェスカの声

GAPS食事療法の実践中に起こった、二つの出来事についてお話したいと思います。まず、牧子のデトックス・クレンジングの最中に、私は全てに対して疑問を抱き始めました。それまで何の問題なく納得していたことが、突然意味をなさなくなったのです。あまりにも極端な変化だったので頭にきてしまい、「この食事療法を徐々にやめていこう、もう二度とやらないでおこう」と決心したほどでした。そして私は買い物に行き、食べてはいけない物を沢山買い込みました。ところが驚いたことに、それを食べようとすると、その食事療法で指定された物以外の食べ物を一切食べたいと思わなかったのです。私はその時、動揺した心とは裏腹に、身体の方はとても調子が良く、健康で、他に何もいらないと感じていることに気が付きました。そして、一旦身体の声を聞き、私の身体を改善してくれたその食事療法を続けることに決めました。身体の声を聞くと、私を怒らせていた物は全て消え去りました。

二つ目の経験は、クレンジングを終えて数日後に起こりました。その日、私は道に迷い、正しいルートに戻るのに1時間も費やしてしまいました。とても天気が良く気分も良かったので、初めは何とも思っていませんでした。しかし時間が経つにつれ、ネガティブな考えが沢山頭に浮かんできていることに気が付いたのです。「どうして迷ってしまったんだろう、何てバカなことをしたんだろう、私はここで何をしているんだろう、時間を無駄にしてしまった・・・。」そして突然、私は自分に向かってこう言ったのです。「ちょっと待って、貴方は今、お腹がすいているわね。」(道に迷ったのはちょうどお昼時でした。)「とにかく何か食べなさい。そうすれば普段の自分に戻れるから。」この経験で、私達の存在が本当に食べ物で出来ているのだと確信しました。

フランチェスカ・ネト、ジャーナリスト。現在は育児休業中。