GAPSボーンブロス

GAPSボーンブロスは、主にフルGAPS食事療法に使います。

ボーンブロスは、ミートストックとは異なり、たくさんの骨と少量の肉を長時間、煮だして作ります。

ガスレンジで煮だす時間は、使用する量にもよりますが、鶏の場合は6-24時間、牛、羊、豚などの場合は24-72時間です。

スロークッカーやクロックポットを使うのであれば、牛, 羊、豚は低温で48時間、鶏は低温で24時間、高温で8-10時間でしょう。

以上は、あくまでも目安です。機種、室温などによって多少異なりますので、ご留意ください。

出来上がったブロスは、汁だけを使います。具はすべて捨ててください。長時間に出していますので、全ての栄養は汁の中に放出されています。つまり、具はゴミですので。

材料の80% が骨(首、関節、チキンフィートなどを含む)、20%が肉です。牛であれば、下記の写真のイメージが参考になるでしょう。

基本的には、どの動物を選んでも結構です。

ただし、魚の骨を使うのであれば、鮮度が落ちやすいので、買ってきたらすぐに使うようにしなければなりません。また冷凍されたものは、解凍の仕方が悪いと解凍中に悪い菌が繁殖することがありますので、気を付けなければなりません。

また、ビタミンAアレルギーがある方は、豚が一番安全なチョイスでしょう。詳しくは、こちらの GAPSミートストックにてご確認ください。

私は、いつも1歳ぐらいのスープ用の丸鶏に、1パウンドのチキンフィートを加えて使います。

でも、もし、GAPSの症状が深刻な場合は、GAPSミートストックから初めてください。栄養価の高い食事療法は、どんな病気を治すにも必須ではありますが、いきなりあまりに栄養価の高い食べ物を使いますと、酷い好転反応が出る場合があります。好転反応は、治癒が進んでいる良い証拠なのですが、あまりひどい好転反応ですと、それに耐えられずに治療が進まなくなることが多々あります。ですので、食事療法による自然治療は、何時でもゆっくり少しずつ、でも確実に進んで行くのが最良です。

また、ミートストックの方が含まれるグルタミン酸の量が引くです。MSG(味の素やハイミーなどの味調整剤に反応を起こす方は、特に気を付けなければなりません。GAPSボーンブロスとGAPSミートストックに含まれるグルタミン酸は自然な形のもので、健全な消化機能を持つ方には全く問題ありませんし、健康を保つには必須です。でも、味の素やハイミーのように人口加工されたグルタミン酸は神経毒となり、遅延している脳の機能にさらにダメージを与えてしまいます。また、一度人口加工されたグルタミン酸にアレルギーを起こしますと、自然な形のグルタミン酸にも反応するようになることが多いのです。アレルギー反応は炎症反応ですので、別の原因で起こっている炎症反応にさらに追い打ちをかけることになってしまいます。

出来上がったブロスは、熱いうちにメイスン・ジャーに入れ、2重構造になっている蓋をしめます。半日から1日キッチンカウンターに置いておき、室温まで温度が下がってから冷蔵庫に入れて保管してください。蓋はエアタイトにしまっていますので、口を開けなければ、冷蔵庫で数週間は持ちます。口を開けたら、5~7日で使い切りましょう。湿気の多い日本の場合は、なるべく早く使い切るのが良いでしょう。

材料に野菜やハーブを使いますと、保存期間がグッと下がってしまいます。もちろん、お好みですが、私は、長く持たせるために、ボーンブロスの材料には植物性のものは一切入れません。

このブロスを使ってスープを作る時に、野菜やハーブを使います。